うさぎを飼うのは簡単なのでしょうか?
飼いたい動物ランキングで上位に入ることの多いうさぎ🐰さん。1度は飼うことを検討した方も多いのではないでしょうか?
ペットショップやチラシなどでは「うさぎは飼いやすい」とコメントしていることも多いと思います。確かに小柄で鳴かず、飼いやすいというイメージもし易いと思います。
ところが具体的に検討した所で犬🐶や猫🐱と違い、なかなか情報が集まりません。かく言う私自身も困っていましたのでまとめてみたいと思います。
飼いやすいとは?
「飼いやすい」といいますが・・
何と比べて飼いやすいのでしょうか?
どの様な人にとって飼いやすいのでしょうか?
いくつかポイントを設けて想定してみます。
何と比べて飼いやすいのでしょうか?
一般的に多いペットは犬猫かと思われますので比べてみます。
サイズ
最小クラスのネザーランドドワーフでは1kg程度のサイズですがホーランドロップなどになると2kg程度になる子も多いです。
これらの種ではチワワなどの小型犬程度のサイズになりますので中型犬に比べれば小柄なうさぎさんがいるよということになります。
うさぎの最大種フレミッシュジャイアントでは
体重10kgを超える子もいますよ。
行動範囲
飼いうさぎの起源は主にアナウサギです。普段はケージ内で過ごしても特に問題はありません。そういった意味では行動範囲は限定されるために飼いやすいと言えるかもしれません。
ただし、普段から放し飼いにする場合はこの限りでは無いです。突然ケージに閉じ込めてしまうと当然ストレスとなります。
お散歩は可能であれば毎日させてあげましょう。場所は室内で問題ありません。2畳~3畳程度の広さがあれば可能です。もちろん部屋中を開放しても良いです。
お散歩の時間は30分程度~2時間程度が目安です。
犬の散歩と比べると飼いやすいと言えます。
天候や体力的な面を考える必要はありませんね。
※野生のうさぎさんのテリトリーとする行動範囲は実はかなり広い(半径100m程度ともいわれます)です。本項は行動範囲が狭いという意味合いで記載しているものではないことをご了承ください。
臭い・音
うさぎさんは健康であれば基本的に臭いません。通常のう●ちは乾燥しており床をほとんど汚さず、臭いもしません。ただしおしっこだけは多少臭いますが量や頻度は少ないです。
うさぎさんは声帯が無いため鳴くことがありません。鼻息などで感情を表現することがありますがかなり小さな音しか出ません。
早朝に活動し始めるため、同じ部屋で寝ていた場合は多少うるさいかもしれません。
知能
うさぎさんは犬猫に比べて知能は若干低いと思われます。ただし理解自体していないかは神のみぞ知りますので本当の所は不明です。
簡単なことは教えることは可能ですがうさぎにあまり多くのことを覚えさせるのは難しいと考えます。
人懐っこさ
サイズの小さなうさぎさんほど臆病な傾向があります。※個体差は当然あります。
うさぎさんは犬よりも猫に性格が近いと思います。基本的に塩対応でありツンデレです。
懐きやすいか?と言われればNOと言えると思います。
実際に飼ってみると懐きにくいというより・・
懐いたことがわかりにくいという側面が強いです。
うさぎさんは表情から感情が読み取りにくいんです。
体の強さ
弱いです。
まず、体力はありません。1分以上走るなど激しい行動はできません。
環境変化にも弱く臆病です。ストレスから病気や体調不良になる事もあります。
汗をかくことができず特に暑さに弱いです。高温多湿な環境は命取りになります。
また、うさぎさんは体調不良を隠します。食物連鎖の下位に位置するうさぎさんは体調不良を表に出すと優先的に捕食対象となっていしまうためと言われています。不調を表に出した時にはすでに重症となっているケースがしばしばみられる様です。
体の強さで言えば圧倒的に飼いにくいと言えるでしょう。
気づいた時にはすでに手遅れということもあります。
不調に気付かず急死する確率も比較的高いと言われます。
どんな人にとって飼いやすいのでしょうか?
こればかりは大概の事が主観でしかないと思います。
実際ペットは苦手なお父さんが子供にせがまれて仕方なく飼い始めた結果、一番べたぼれになるケースもあります。
妻のお父さんもそのケースでした。
妻は子供の頃、拾った猫を飼ったことがあります。
結果、動物嫌いのお父さんが最もべた惚れしていたのも事実です。
ペット初心者にとって飼いやすい?
これは当てはまらないと思います。
そもそも動物と暮らすということ自体がリアルに考えられない方に飼いやすい動物ではありません。
理由は複数あげられますが理由は後程。
手間をかけたくない人にとって飼いやすい?
当てはまりません。
うさぎさんは臆病で体も強くはありません。放置して飼えるほど簡単ではありません。
きれい好きの人にとって飼いやすい?
微妙です。
理由はトイレを覚える確率が高くないからです。仮に覚えたとしてもう●ちは我慢できません。
因みに我慢できたとしても命取りになります。
ただし、うさぎさんは嘔吐することがありませんので捉え方次第では飼いやすいと言えなくもないです。
多くのスキンシップを求める人にとって飼いやすい?
特に犬と比較すると当てはまりません。
理由としてはうさぎさんは慣れたとしても過剰なスキンシップを能動的にすることはありません。
撫でられるのは非常に好むのですが相手を選びますし、相手が誰でも気分によっては完全にスルーされます。
かなり慣れた状態でも鼻でツンツンしてきたり、前や横で横になってリラックスしたりするくらいです。
更に慣れると膝や背中に乗ってくることもありますが気分次第です。
うさぎさんのちょっとした反応や行動の違いを楽しむことができれば可愛いですよ。
一人暮らしの人にとって飼いやすい?
どちらとも言えません。
一人暮らしだから飼いにくいとイコールにはなりません。しかし、うさぎさんの不調を1日放置するだけでも命取りになる事があるため、しっかりとお世話ができれば問題は無いと思われます。
ワンルームでも飼いやすい?
行動範囲が比較的狭いため飼いやすいと言えるかもしれません。
ただし、少なからずアレルギーを引き起こすこともありますので可能な範囲で生活空間を分けられる方が理想的です。
最初はアレルギーが無くても突然発症することもあるので注意しましょう。
アレルギーの人にとって飼いやすい?
飼いやすいということはありません。
うさぎさんは換毛期が存在します。季節の変わり目に毛が結構抜けます。特に冬と夏前に大換毛期があり、かなりの毛が生え変わります。
換毛期は個体差や環境因子により程度にかなり差が出ます。
こはるさんはあまり1歳時点では一度もまともな換毛期を見たことがありません。
室内温の変動があまりないことも一因だと思います。
動物だけではなく、主食であるチモシー(イネ科)に対するアレルギーにも注意しましょう。
先住動物がいる人にとって飼いやすい?
微妙です。
うさぎさん(特に女の子)は縄張り意識が高いです。ただし行動範囲は広くありませんので区分することで問題ないかもしれません。
因みにうさぎさん同士で相性が悪いと喧嘩に発展して血を見ることもあるようです。
先住動物と仲良くできない場合、最悪完全に区切って飼うことも覚悟する必要があります。
まとめ
うさぎは飼いやすいと耳にしますが、決して端的に飼いやすいとは言えないということになると思います。
うさぎさんの特性を理解した上でお迎えする分には、当然飼いやすい側面は存在します。
実際うさぎは飼うな!という動画や記事も見かけますので事項ではその点を開設したいと思います。