健康チェック

うさぎさんの健康チェック

毎日些細な変化を気にしていると異常に気付きやすくなります。

なるべく個人判断せずに可能であれば受診しましょう。

体を見てチェック

毛並み

うさぎさんは自分で体をきれいにします。毛並みの乱れや汚れがある場合は注意しましょう。

皮膚が見えるほど異常な抜け毛が無いか確認しましょう。ストレスや偽妊娠でうさぎさん自身が抜いている場合もありますが皮膚炎などで抜けている可能性もあります。

足の裏の毛が受けていないか確認しましょう。ソアホック(足裏に起こる皮膚炎)の可能性があります。ソアホックは加齢・肥満・おしっこなどの汚れが原因で起こることがあります。肥満を防止して床の汚れなどは適宜ふき取ることで発生を抑制できます。

画像は後ろの足裏です。

うさぎさんがリラックスできるまでは見る機会は少ないかもしれません。

足裏を見かけた際は毎回チェックしましょう。

歯が異常に出ていたり、曲がっていたりしないか確認します。通常うさぎさんは口を閉じている状態では歯は見えません。

異常が見られた場合は不正咬合の可能性があります。原因としては生活で歯が適切に削れていない。異常に硬いものを咬んだために歯が曲がってしまうなどです。チモシーはなるべく1番刈りを与え齧り木や歯のケアになるおやつなどを与えることで対策します。

うさぎさんは目が突き出ているために目の炎症を起こしやすいです。腫れ・充血・涙・目ヤニ・目が閉じれない・開けられないなど異常がないか確認します。

うさぎさんはチモシーを食べる時や顔を洗う時に目を気づ付けやすいです。

高齢になると白く濁って視力が落ちる白内障の発症も見られます。

鼻水が出ていないか確認します。通常は湿ってはいますが濡れているほどではありません。鼻水以外にくしゃみなども出ることがあり目に炎症が広がることもあるようです。

人間でいう鼻炎や風邪のような症状が出るスナッフルの可能性があります。

スナッフルは病名ではありません。症候群であり疾患は特定しておりません。

人間の風邪は基本ウィルス性ですがスナッフルは細菌性の様です。主な治療は抗菌薬の投与になります。

伸びすぎていないか確認します。伸びすぎると自身を傷つけたり、爪が折れて怪我の原因になります。

触ってチェック

肥満

背中。首の後ろなどを触って骨の感触を確認します。触れにくい場合には肥満を疑います。逆の場合も考慮します。

こはるパパ
こはるパパ

撫でている間に触診をしましょう。

チェックできるうえに幸せなので一石二鳥です。

うさぎさんの体温調節は耳で行います。うさぎさんは汗をかけないため特に暑さに弱いです。

耳を優しく触れて異常に暑い様であれば空調や冷却パッド、お水を交換するなどの対策をします。ぐったりしているようであれば熱中症の可能性もあります。

うさぎさんは人間より体温は高めで通常39度前後ありますが外気が20度くらいの時に耳を手で触れると冷たく感じます。

行動でチェック

うさぎさんは習性として自身の不調を隠します。異常がみられるということは余程つらいということです。しっかりと観察してあげましょう。

まずは普段の状態をもとに比較する必要があることを十分にご理解ください。

食欲

普段からの消費量と比較して少ない、明らかに少ない、まったく食べない。進行するほど重症度が高くなります。牧草は食べないがペレットは食べる、好きなおやつなら食べるなどいくつか試してみてください。

普段からの食いつきや行動をもとに比較してください。

全く食べない、ほとんど食べないかつう●ちをしていない状態ではうっ滞を疑います。早急に受診した方が良いかもしれません。

反応

明らかに元気がない、反応が薄い、ふらふら歩く、ぐったりしているなどの状態が見られたら要注意です。うっ滞や骨折、斜頸、熱中症など様々な可能性があります。可能であれば受診しましょう。

おしっこ

おしっこが白い場合はカルシウムが過剰な場合があります。ひどくなると結石・膀胱炎などになるので食事内容などを見直しましょう。

おしっこが赤い場合は血尿の可能性があります。膀胱炎や女の子であれば子宮などの疾患の可能性があります。可能であれば受診しましょう。

おしっこが赤くなる原因としてポルフィリン尿の場合もあります。こちらの場合は健康を害するものではありませんが判断がつきにくいです。受診するか検査試薬などで確認できます。

こはるパパ
こはるパパ

尿などの液体中に赤血球が含まれているか確認できる試薬が販売されています。

おしっこにつけて反応を見るだけの簡単なものです。

血尿とは

血尿とは、文字通り尿に血液が混じることです。

血液が混ざるとは赤血球・ヘモグロビンが混ざった状態となります。

尿に血液が混ざる原因は複数あります。

血尿の判断基準

発見のきっかけは見た目(色)ですが、色で血尿を見分けるのは困難です。

血尿は赤色とは限りません。黒色や暗赤色など様々です。

血尿出あるかどうかは一般に試薬で確認します。※ウロペーパーなど

※試薬を使用すると潜血も確認できます。

こはるパパ
こはるパパ

試薬(ウロペーパーなど)は・・・

子供の時授業で使ったリトマス試験紙みたいなものです。

潜血とは肉眼的に血液の色が確認できない赤血球が混じっていることです。

血尿以外で赤色のことがあるの?

ポルフィリン尿という状態は血尿と見分けがつきにくいです。

ニンジンなどの食べ物に含まれる色素が尿中に混ざっている状態です。

ポルフィリン尿自体は異常ではないのですが血尿と見分けがつかないため必要に応じて受診しましょう。

血尿の色が違うのはなぜ?

出血の原因がなんであるかによります。

尿道や膀胱などの比較的下流に出血の原因がある場合は赤い色になります。

腎臓など上流に出血の原因がある場合は茶色や黒色に近くなる可能性があります。

血尿の原因は?

膀胱炎尿路結石、女の子の場合は子宮疾患などが原因となります。

悪性腫瘍(がん)の可能性もありますので注意しましょう。

がんは進行すると出血することがあります。出血は一時的かつ断続的に起こることもあります。がん細胞が破れるとがん細胞をばらまき転移する原因となる可能性があります。

う●ち

形・質感・色・大きさ・量・臭いを確認します。

形・質感

通常は丸い形状をしています。ブドウの様にくっついていて湿り気がある場合は盲腸便です。

通常は盲腸便はうさぎさんがすぐに食べてしまうため見ることはありません。たまに落ちていることはありますが、頻度が高い場合には何らかの異常がある可能性があります。

こはるパパ
こはるパパ

うさぎさんは肛門から直接盲腸便を食べます。

肥満などが進行するとうまく食べれずに落としてしまうことがあります。

通常は牧草が主食ですのでわずかに緑色ががっていて、牧草の細かい破片が見えます。

ペレットやおやつが割合多くなると見た目が変わってくるようです。

大きさ

いつもに比べて小さくないか確認します。小さいものしか出ていない様であれば軽いうっ滞の可能性もあります。重症化する前に受診しましょう。

正常でも全体に対して一部に小さいものが混ざる程度はたまに見られます。

いつもの量に比べて非常に少なくないか確認します。合わせて大きさも確認しましょう。

一度トイレを清掃してどれくらいの時間排便していないかも確認できると良いと思います。

臭い

通常うさぎさんのう●ちは殆ど臭いません。異常な臭いがするようであれば何らかの異常の可能性があります。

下痢

うさぎさんのう●ちは基本的に丸く乾燥しています。(盲腸便は湿っている)

明らかにゆるかったり、肛門が便で汚れている場合は要注意です。

まとめ

人間の病気も同じですが、一番は普段との違いを早く見つけることが重要です。

どの病気にかかるかは全く分かりませんので一つの病気に対してだけ目を光らせていても他の病気を見逃してしまいます。

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