うさぎさんとアレルギー・対策
当ブログではうさぎさんを迎えるにあたってアレルギーとどう向き合うか実体験をもとに解説します。
うさぎさんとアレルゲン
まずはうさぎさんとアレルゲンについてです。
アレルゲンになりやすいものを以下にまとめます。
うさぎさんの毛・フケ
うさぎさんは毛はよく抜けます。更に換毛期には大量に抜けます。
また、目に見えない程細いものもあり軽いため空気中に良く舞います。
うちのこはるさんは殆ど換毛していません。
気温の変化が小さいことが原因の一つかと思われます。
短毛種であることも関係があるかと思います。
ハウスダスト・ダニ・カビ
こちらに関しては直接的にうさぎさんが関与する場合は少ないです。
設備や消耗品・清掃頻度などに関連して発生します。
ハウスダスト・カビ
うさぎさんの生活用品やケージなど、それなりの量になります。
物が増えることや空気の通りが悪いスペースが増えることで必然的にハウスダスト・カビの原因となります。また、冬季も室温を保つためにカビなども発生しやすくなります。
ケージなど掃除の頻度が少ないとカビの発生原因となります。場合によっては虫の発生もあるようです。アレルゲンとなる虫の場合は特に注意が必要です。
ダニ
ヒョウヒダニ・ツメダニなどの屋内に発生するダニはハウスダスト・カビ同様に清掃などが行き届きにくいことで発生しやすくなります。
うさぎさんを屋外でお散歩させる場合にはマダニに注意する必要があります。
マダニのアレルギー症状は強烈で命に関わる場合もあります。
花粉
一見、うさぎさんと関係ないと思われるかもしれませんが最も関係性が高いものです。
つまりイネ科アレルギーの方は要注意ということになります。
イネ科の牧草 チモシー
アレルゲンの項目は「オオアワガエリ」や「カモガヤ」などが該当します。
基本的には乾燥したチモシーを常に食べられる環境が必要となります。
茎から穂が含まれますので花粉から完全に逃れる術はありません。注意しましょう。
メロン・スイカ・キウイなどで口やのどに痒みやイガイガする方は注意しましょう。
※花粉-食物アレルギー症候群によるとイネ科花粉と関連性が示唆されています。
マメ科の牧草 アルファルファ
ミネラルなどが豊富なため成長期のうさぎさんに与えることがあります。
アルファルファはアレルゲンとなる頻度は高くありません。
成長とともにチモシーに移行するのですが、その際にチモシーアレルギーに気づくことがあります。
アルファルファからチモシーへの変更は必須です。
うさぎさんにとって一部の栄養素が接種過剰となります。
主な対策
アレルギー対策も一般的なものですがいくつか存在します。
ご自身の体質・環境などに合わせてご検討下さい。
因みに私は殆ど全て行っています。
その上で完全に防ぐことは出来ないことはご了承ください。
空気清浄機・換気
必須級です。
うさぎさんは毛が細く、軽いので抜けると空気中を舞います。
また、換毛期もありますので定期的に大量の毛が抜けることになります。
私のお勧めは下から空気を取り込めるタイプです。
このタイプは前面取り込み型が多いかと思います。
浮遊物は最終的に床面に落ちますので下から取り込むと効率が良いです。
ラバーブラシ
必須級です。
抜ける毛は先に処理しておくことで浮遊数を削減可能です。
グルーミングとしてブラシは必須ですがラバーブラシも購入することをお勧めします。
湿らせて使用することで毛の浮遊を防ぎます。
洗うことができるため清潔です。
ハンドマッサージの時についでにグルーミングができます。
うさぎさんが気に入ればコームタイプもありです。
無くても手を湿らせたハンドグルーミングでもある程度可能です。
温度管理設備
もともと飼育環境として必須です。
アレルギーと関係なさそうですが意外と重要です。
過剰な寒暖差により無用な換毛の原因になります。
温度管理不全によるうさぎさんの体調不良はフケ等の原因になります。
以下は我が家のおおよその環境です。
1日を通して18度~22度程度にコントロール
可能な範囲で乾燥対策をします。
1日を通して23度~26度程度にコントロール
27度~28度程度でも大丈夫な場合がありますが高湿度には注意します。
この一年こはるさんは換毛期と言うほどの抜け毛はありませんでした。
※こはるさんは短毛種のネザーランドドワーフです。
※同種でも個体差があります。
掃除
こちらも飼育環境上必須です。
うさぎさんのためにも飼い主さんのためにも必須ですよ。
我が家のルーティーンはこんな感じです。
部屋んぽ後は毎回、床を拭き掃除します。
ケージ下部のトレイ・水入れは毎日掃除します。
ケージ床のおしっこなどは適宜ふき取ります。
週に1回程度はケージ床、トレイ、チモシー入れ、水入れ・空気清浄機などを清掃します。
※ケージ床はクエン酸・石鹸等で洗います。
抗アレルギー剤(内服・目薬・点鼻薬)
対策ではありませんが・・・
うさぎさん以外にもアレルギーの原因は多数あります。
常用でなくともある程度は常備したほうが安心です。
くしゃみが多いとうさぎさんはびっくりしてストレスがたまります。
アレグラ・アレジオンなど 1日1回~2回のものが多いです。病院で処方されるものと同じ成分ですので薬局で購入するには一部制限があります。
鼻炎薬 一般の薬局で購入できます。眠気などの副作用を伴うものも多いため注意が必要です。
漢方薬 一般的に副作用が少ない反面、即効性や目に見える症状の改善が得られにくいことが多いです。小青竜湯などは一般の薬局でも取り扱っています。
抗ヒスタミン成分配合のものを選択します。
目は痒みで擦ると粘膜が傷つき痒みが強くなるため逆効果です。
鼻腔内に噴霧するタイプの鼻炎薬です。眠気などの副作用はほとんどありませんが、作用は鼻粘膜のみになるため、他の部位の痒みなどには効果がありません。
手洗いうがい・必要に応じてマスク、ゴーグル
必須です。
理由を書くまでもない程に重要です。
考えなくても自然に手洗いをするくらいにしておきましょう。
うさぎさんを触れる前と触れた後に手洗いしましょう。
空気中の毛・フケを吸い込む・取り込む量はそれほど多くありません。
うさぎさんなどに触れた手で口・目・鼻などを触れくことで多くのアレルゲンと接触します。
自分に触れなくても家具や建具に触れることで多くのアレルゲンを部屋中にばらまきます。
手洗いすることで接触によるアレルゲンの取り込みは激減します。
同時にインフルエンザや風邪も防止できます。
手洗いの前に目元口元を不意に触れてしまうことを防止する効果があります。
空気中のアレルゲンとの接触を防ぐことも可能です。
鼻水・喘息・涙・目のかゆみなど症状に合わせて選択しましょう。
ゴーグルは花粉対策用のものが良いです。
うさぎさんを触れる前も手を洗うの?
可能な限りお勧めします。
人間の手には油分や汚れがある程度付着しているものです。油分などは人間自身にとって必要なものですがうさぎさんにとっては害となる可能性があります。
また、ハンドクリームや軟膏などの薬剤が手に付着していることも有るでしょう。うさぎさんは体を舐めてきれいにしますので薬剤はうさぎさんの体に吸収されることになります。ものによってはうさぎさんの害になる可能性もありますので注意しましょう。
鼻うがい
ある意味、非推奨ですが・・・
私は副鼻腔炎が重症化した時に使っていました。
鼻炎がひどくなると鼻をかむことも鼻呼吸することもできません。
場合によっては使用する価値があると思います。
鼻うがい自体は賛否両論ありますので非推奨としています。
通常、鼻は異物を取り除いたりする機能が備わっています。
鼻炎等で機能が低下したり鼻腔が狭くなることでくしゃみの作用がうまく働かなくなります。
異物除去の補助として鼻うがいが有用な場合もあります。
過剰にやりすぎないこと、粘膜を傷付けてしまいます。
水道水などを使わない。鼻うがい専用の水を使用します。粘膜と浸透圧が違う水を使用すると粘膜を傷つけてしまいます。
不規則な生活をしない しっかり睡眠をとる
現代においては難しいことかもしれません。
アレルギーは免疫反応です。
睡眠不足は体力低下につながります。
やがて体力低下とともに症状は出やすく、強くなります。
耳鼻科・アレルギー科の受診
アレルギー体質の方でしたら必須です。
最終的にはこれにつきます。
症状がある場合は必ず受診しましょう。
ペットを飼うことに関しても相談できますよ。
自分に合った薬剤を見つけやすい。
一般の薬局で取り扱えない処方専用の薬剤から選択できます。
生活の空間をある程度分ける
可能な場合は推奨します。長期的スパンで考えると重要なことです。
住居内に人間だけの空間を作りましょう。
例えば寝室は、基本的に人間しかいないなどの状況を作ります。
常にアレルゲンに晒されるという状態を避けましょう。
過度なスキンシップは避ける
猫吸いならぬうさぎ吸いもあると噂を聞きます。
大量のアレルゲンを取り込むことになるため避けた方が無難です。
私も衝動にかられますが、我慢しています。
まとめ
基本的に花粉症などの対策と大きくは変わりません。
住居内にアレルゲンの発生リスクが高まることが注意点となります。
- うさぎさんが清潔に過ごせる環境を維持しましょう。
- チモシーはイネ科の牧草です。アレルギーの原因となる可能性があります。
- 換毛期はグルーミングで抜け毛対策し、換気・手洗いをしましょう。
- 掃除はこまめにしましょう。
- 必要に応じて受診し、薬に頼りましょう。
- 生活空間を可能な範囲で分けましょう。