うさぎさんの躾について
まず初めに
いきなりで申し訳ありませんが・・・
うさぎさんを躾けることはあきらめてください。
うさぎさんは群れで生活し、序列もつける習性がありますが群れの範囲は広く、べったりとくっついて生活する感じではありません。犬の様に序列が上の者に従順になるという習性もあまり見られません。
犬の様に躾けることは不可能であり、どちらかというと更に言うことを聞かない猫の様なイメージもあります。
躾けるのでは無くお互いに合わせる折衷案
につきます。うさぎさんの生態・性格を踏まえてある程度合わせてあげる必要があります。
ただし、絶対にさせてはいけないこともありますのでその点は躾けるのではなく避けましょう。
まずは人間から歩み寄りを
うさぎさんは臆病で環境の変化に強いストレスを受けます。
できる限り生活環境やタイムサイクルを一定にしてあげることでうさぎさんに安心感を与えることができます。その結果うさぎさんからの信頼を得られ少しずつうさぎさんもいうことを聴いてくれる場合もあるかもしれません。
うさぎさんのアピールはわかりにくい
うさぎさんは時間をかけなければわからない些細なアピールをします。よく観察してうさぎさんが何を求めているか感じ取れるようにするとお互いに幸せになれると思います。うさぎさんのアピールを無視して飼い主さんだけが一方的に躾をするのは当然うまくいかない結果となります。
うさぎさんは自分の欲求に素直
猫よりツン要素が多めの感じです。まずは自分の欲求が最優先の行動をすることが多いです。
ただ欲求自体がそれほど多くないので大きな心で受け止めてあげましょう。
トイレ
まず気になるのがトイレかと思います。
他のペットと違いう●ちとおしっこで全く概念が違います。
う●ち
うさぎさんはう●ちをコントロールできません!
必要な時には場所を選ばず自然にポロポロう●ちを落とします。
ただ、臭いはほぼなくカスカスの草の塊のようなものです。つぶしたりしない限り床もほとんど汚れません。気になるかどうかが問題かと思いますが・・・
うさぎさんのう●ちは命のバロメータ
うさぎさんはう●ちを1日しないと命に関わります。しっかりとポロポロしているのはありがたいことです。感謝しましょう🐰
お散歩中も普通にポロポロします。
我が家では専用のトングを用意していつも拾っています。
こはるさんは大量にう●ちをする場合はトイレの場所に行きますよ。
おしっこ
う●ちと違い、躾けられる可能性はあります。
※うさぎさんは縄張り意識が強いためマーキングとしてスプレーすることもあります。
最初のうちはうさぎさんのおしっこの臭いを消さないことでトイレと認識する様です。
うさぎさんはトイレの場所を自分で決めます!
臭いを残すのはうさぎさんがトイレとして選択する場所を誘導する程度の効果があります。
流れとしてはうさぎさんがトイレに決めた場所にトイレを設置してあげるのが一番スムーズです。
我が家ではうさぎさんが決めた場所にトイレを設置
様子を見ているとお散歩中に90%以上同じ場所でおしっこをしていました。
その場所にシーツをひいて置くことでトイレとしています。
決まらない場合は大人しくあきらめましょう
トイレを躾けられるかは半々くらいの心持でいた方が精神衛生上良いと思います。
うさぎさんにとって決めかねているだけかもしれません。環境や生活習慣が安定しない場合はうさぎさんが戸惑ってトイレが安定しないことがあると思います。
こはるさんはケージの掃除中には結構な確率で粗相します。
どちらかというと抗議の意味でわざわざ別の場所にしている様子がうかがえます。
トイレが躾けられない場合は与える環境を調整してみてはいかがでしょうか?
破壊行為
齧る
ほとんど止めることはできません!
齧っては困るもの危険なものは飼い主さんが避けてあげてください。
一部なら躾が可能かもしれません
うさぎさんの生活空間でどうしても避けることができないものがあります。
床・壁
飼い主さんの衣服
お皿など
これらのもので止める必要があるのは主に床材や壁、衣服の一部でしょうか・・
我が家ではうさぎさんが食べてしまうと危険なものはしっかりと声をかけて止めています。
若干強めにいうのは効果的ですが大声で叱るのは厳禁です!「だめだよ」とその行為を止めてあげます。
こはるさんはクッションフロアを齧って食べることがありました。
必ず止めるようにしているとみている前ではしなくなりました。
しばらくしてその行為自体をほとんどしなくなりました。
ただ、パジャマは穴だらけの物があります💦
齧って良いものを与えるのも手です
うさぎさん専用の木のおもちゃや齧り木があります。猫と同じで齧っていいものに限って齧りませんが・・・🐰✨
ホリホリ
多くの飼いうさぎの起源はアナウサギです。本能でホリホリしてしまいます🐰
藁・布やタオルを好んでホリホリします。
ホリホリを完全に止めるのはうさぎさんにとって相当ストレスではないでしょうか?
ホリホリカジカジして良いものや環境を与えましょう。
一方で前述の様にホリホリしてはいけないものは一部躾することが可能かもしれません。
抱っこ
嫌いなうさぎさんが大多数です!
爪切りなどで必要となる抱っこですがハードルが非常に高いです。
うさぎさんとコミュニケーションをとり慣れたころからトライしましょう。
基本はお腹の下とおしりに手を添えて抱っこします。首の後ろの皮膚をつかむのも効果的です。
耳をつかむ、あおむけで長時間抱っこするのは大変危険ですので避けましょう。
耳は皮膚が薄く温度調節のため血管が多数集まる繊細な器官です。過剰な負担をかけると簡単にけがにつながります。
うさぎさんの体の構造上あおむけになれません。骨、内臓に負担がかかり危険です。
爪切りはショップや病院で・・
うさぎさんはアウェーでは委縮して大人しく抱っこされることが良く見られます。
無理に抱っこして骨折や怪我をするリスクを負うくらいならば大人しく外部の手を借りるのが無難です。
我が家ではまだ爪切りはできていません。
爪切りは購入しましたがきれいに保管されています。
抱っこは少しずつ試みています。
爪切り
前述の抱っこを乗り切った後は次の関門として爪切りがあります。
うさぎさんの爪は半透明や黒色など様々です。
なお、爪には血管が通っていますので切りすぎると出血します。
無理にギリギリを狙わず、伸びた分だけ切る程度で十分です。
爪切りの頻度は2か月程度と言われています。
我が家では足の毛からのはみだし具合を目安にしています。
長さも少し見える程度まで切るくらいで丁度良いです。
グルーミング
うさぎさんは換毛期があります。(年4回程度と言われています)
主に冬の毛と夏の毛に変わる時の2回、良く抜けるようです。
うさぎさんは自分で体を舐めてきれいにしますが毛玉を吐くことができません。
うっ滞などを起こした時に飲み込んだ毛が多いと危険性が増すことがあるようです。
基本的に人間でいうイレウス(腸閉塞)の様な症状です。イレウスにも複数の種類があり絞扼性イレウスや閉塞性イレウスなどがあります。
うっ滞と言われる状態はその種類を限定しておりませんので毛球症との関連性は複雑です。
閉そく性のうっ滞としては分ける必要性があるのかよくわかりません。
詰まっていることがうっ滞なのであれば毛球症はうっ滞の一症状と言えます。
したがってグルーミングをすればうっ滞を起こさないということではありませんが、リスクを減らすという意味でグルーミングはするべきかと思います。
こちらは抱っこはする必要がないのでマッサージやなでなでのついでに少しずつ慣らしてあげましょう。
ハンドグルーミング
もっとも簡単なグルーミングです。
撫でることに慣れたら、撫でるついでに手でグルーミングします。
効率的にする場合はグルーミングスプレーや水で手を湿らすと良いです。
ラバーブラシ
ハンドグルーミングが慣れたらラバーブラシを併用します。
掌にフィットするので撫でながらグルーミングが可能です。これだけでも結構抜けます。
水洗いができるので清潔を保ちやすいのも特徴です。
ブラシ・コーム
本格的なグルーミングをする場合にはブラシやコームを使用します。
うさぎさんにとっては異物感も強くなりますので少しずつ慣らしていきましょう。
名前
自分の名前を認識することもできるうさぎさんがいます。
うさぎさんが喜ぶことの度に名前を呼ぶとうさぎさんが覚えてくれる可能性があります。
知能は犬よりも低い様で、あまり多くのことは覚えられません。
こはるさんは名前は覚えていません。
逆に撫でる時や、おやつをあげる時に私の行動を理解して喜びます。
皆さんの個性に応じたコミュニケーションをとることは可能です。
まとめ
基本的にうさぎさんを躾けるという概念を捨てることが重要です。
いかにうさぎさんとうまく生活を共にするかを考えながらお世話してあげてください。
うさぎさんはその可愛さで数百倍数千倍にして返してくれます。
思わぬところでルーティンを覚えて行動することも有りますが何を覚えるかはうさぎさんのみぞ知ります。