うさぎさんのおやつ

うさぎさんのおやつについて

うさぎさんをお迎えするとおやつなどをあげたくなりますよね?

では、あげて良い物や控えた方が良い物、与えてはいけないものはどのようなものがあるのでしょうか。

基本的におやつは不要なものです

うさぎさんに限らず人間にとっても摂取し過ぎは毒になります。

本来、おやつは摂取する必要のない物だという事を前提に与えるようにしましょう。

また、幼いうさぎさんにはおやつを与えない方が良いです。体調不良を起こしたり牧草を食べなくなってしまうこともあります。生後3~6か月程度経過してから与え始める方が良いかと思います。

与えてよいものは?

リンゴやニンジンなどうさぎさんが食べている所を動画などで見かけます。これらは「与えて良い」のではなく「多少なら与えても良い」程度に考えましょう

可愛いからあげたいと思わず、ごく少量を与えるようにしましょう。

また、明確に「与えて良い」ものは存在しません。あくまで支障がないと考えられているだけですのでそれぞれの特性を鑑みて個人で責任を持って選択する必要があります。まずは与えてはいけないものから確認していきます

こはるパパ
こはるパパ

人間の基準も定期的に見直されている位です。

エキゾチックアニマルの食生活の解明はされていないのが現状です。

人間のお菓子でも体に悪いと言われるものがあるのと同じです。

どんなおやつでも過剰に与えれば毒になりますよ。

うさぎに水は与えてはいけない・不要と言われていた?

ひと昔前までは、うさぎに水は不要と言われていたようです。現在では必要な水分は与えないといけないのが当たり前です。

現在のうさぎ飼育の基準からすると最悪の状態で飼育されていた時代がありました。

与えて良い果物・野菜はHP・書籍・その他で基準が同一ではありません。結局は自分なりにしっかり検討したうえで与える必要がありますね。

気を付ける項目はありますか?

栄養のバランスを考える上ではどの項目も重要です。例えばほうれん草などに含まれるシュウ酸は結石の成分になります。例えば大豆はタンパク質が豊富ですが粗食のうさぎさんにとってはたんぱく質が過剰となる可能性があります。

次の項ではカロリーとカルシウムに絞って記載しました。

糖分・カロリー・カルシウムに注意しましょう

うさぎさんは粗食で生活する生き物です。糖分・カロリーの高いものは全て過剰摂取により体に悪影響があります。

また、うさぎさんはカルシウムの吸収効率が非常に高いため、カルシウムを多く含むものにも気を付けてあげる必要があります。

果物のカロリーや糖質を一部あげてみます。

果物はカルシウムは比較的低いので記載していません。バナナが100gあたり6mgと比較的多い部類です。ちなみに果物のほとんどは水分です。ドライフルーツにしたときはカロリー糖質共に数倍になりますので注意しましょう。

果物カロリー/糖質 (100gあたり)
りんご54kcal 13g
バナナ86kcal 21.4g
パイナップル51kcal 11.9g
いちご34kcal 7.1g
バナナ(ドライ299kcal 71.5g

対して野菜はカロリーや糖質は低いものが多いですがカルシムを豊富に含むものが多いです。

野菜カルシム (100gあたり)
ブロッコリー38 mg
小松菜170 mg
大葉230mg
人参10 mg
青パパイヤ36mg
こはるパパ
こはるパパ

食べていけないわけでは無いですが不要なものです。

与えすぎは体調不良の原因となりますので注意しましょう。

生野菜の与えすぎは下痢などを起こすこともあります。

ドライフルーツ

糖分・カロリーはなぜ控えた方が良いの?

うさぎさんは草食動物ですので基本的に粗食です。

その体は過剰なエネルギーなどを処理できるようにできてはいません。人間よりも生活習慣病や糖尿病への耐性は無いと考えた方が良いでしょう。

過剰なカロリー
肥満および生活習慣病の原因になります。うさぎさんも人間と同じように高血圧にもなりますし心臓病にもなります。

また、肥満になると糖尿病やその他の病気になりやすくなる傾向があります。

糖分
人間も含めて血糖値を上げる方法はいくつか保有していますが血糖値を下げる方法は基本的にインスリン以外ありません。

つまり血糖値が継続的に過剰に上がることを想定した体のつくりをしていません。当然その影響は糖尿病をはじめとした病気として現れることになります。

肥満や糖尿病はなぜいけないの?

糖尿病は血糖値を適正にコントロールできなくなる病気です。これにより様々な障害を引き起こすことになります。

短期的な症状
血糖値は下がりすぎると意識障害などから始まり、意識消失やがて命に関わります。逆に過剰に上がった場合自覚症状はあまりないですが精神状態の変化・昏睡・痙攣などを起こすこともあります。

危険な病態
糖尿病は自覚症状が少ないですが、血糖値の変動により血管自体を害します。害された血管は動脈硬化に至り高血圧や心筋梗塞・脳梗塞などにつながりますまた、血管が害されるということは内臓を害することにつながり気づかないうちに全身がぼろぼろになっていきます。

また、糖尿病にかかると免疫力が低下します。免疫力が低下するとあらゆる疾患にかかりやすくなります。例えば日々作られるがん細胞を処理するのも免疫力です。免疫力が下がればやがてがんになる可能性もあります。

こはるパパ
こはるパパ

うさぎさんも人間と同じ病気にかかります。

成長の速度が速い分、その症状の進行も速いのです。

人間では5年~10年かけて進行します。

うさぎさんでは1年~2年程度で急激に進行してしまうように見えるでしょう。

カルシウムは控えた方がいいの?

人間は活性型ビタミンDの作用が無ければ効率的にカルシウムを吸収できないのでカルシウムの摂取量が足りない傾向があります。

うさぎさんの場合はビタミンの影響を受けないためにカルシウムの吸収効率が非常に高く、過剰に摂取するとカルシウムの排出が追い付かなくなります。

ただし、うさぎさんは爪・歯が伸び続けますのでカルシウムはある程度摂取する必要があります。過剰に制限し過ぎると骨がもろくなり、骨折の原因となります。

カルシウムが過剰だとどうなるの?

過剰に摂取したカルシウムは血液中に吸収されます。もちろん生命活動で必要な分は消費されますが過剰な場合は尿に排出されます。腎臓でカルシウムは排出されますが、人間と比べ尿中のカルシウム排出率が20~30倍程度あると言われます。カルシウムが高い分、結石のリスクが高く、どこで結石となるかにより病態が変化します。

たまにうさぎさんの尿が白く濁って見られることがあります。これは小さなカルシウムの結石が混入している状態です。継続しない場合、大概は排出されるため問題になりません。しかしカルシウムが高くなる原因は食事以外にも副甲状腺や副腎皮質などの疾患によるものである可能性があります。食事を見直しても症状が継続するようであれば一度検査を受けることも考慮しましょう。

最悪、腎不全を引き起こすと治療は非常に難しいものとなります。

また、カルシウムは神経や筋肉の動きに関係するミネラルのため、コントロール不全では意識障害や不整脈などの原因となる場合があります。

カルシウムは食べ物の以外の影響で異常になるの?

なります。ただしカルシウムだけではありません。

カルシウム・カリウム・ナトリウムなど、その値は通常厳密にコントロールされています。

コントロールに異常をきたす原因は様々です。食事・下痢・怪我・ストレス・ホルモンバランスの崩れ、その他あらゆる事象により複雑に絡み合って影響を受けるものなので簡単に原因を解明することはできません。

異常があればうさぎさんを診察できる動物病院を受診しましょう。

こはるパパ
こはるパパ

人間でもホルモンバランスの崩れによる疾患が沢山あります。

結果的に高血圧・糖尿病・がん・心筋梗塞など重症疾患につながります。

与えてはいけないもの

肉類・ネギ類・アボカド・豆類・ナッツ・イモ類・毒性のある植物など与えてはいけないものがたくさんあります。

与えてはいけない物の基準は特定の物質に対して消化酵素を持たない、分解する能力がないことであることが多いです。消化酵素を持たない場合はうっ滞や下痢、その他疾患に分解する能力がない場合は毒素となる場合があります。

肉類

草食動物ですので当然、動物性のタンパク質は不要です。栄養素として動物性のアミノ酸は必要としていますがタンパク質をアミノ酸まで分解するには消化が必要となります。草食動物は動物性のたんぱく質を効率的に消化分解できないばかりか害となる可能性もあります。ちなみに動物性のアミノ酸は盲腸便から摂取しているようです

こはるパパ
こはるパパ

ささみなどは与えて良いという説もあるようです。

しかし食べなければいけないものでない以上、与えない様が良いと思います。

ネギ類

他のペットの多くも食べてはいけないものです。

玉ねぎやネギなどはその成分を分解できず、貧血を起こしたりショックを起こすので大変危険です。

犬や猫もネギ類はNGです。喜んで食べる人間が特殊なのです。

アボカド

人間は食べても大丈夫ですが、うさぎさんなどには耐性がなく毒になります。

豆類

生の大豆は、中毒や消化不良を起こします。

加熱してあっても高たんぱく質のために体に良くありません。

ナッツ

脂肪分が多いものが多くお腹を壊したり肥満の原因となります。

イモ類

食べていけないわけではないですがデンプン質のためにうっ滞の原因となる可能性があります。

うっ滞はうさぎさんにとって命の危険が伴う危険な状態です。

毒性のある植物

トマトの葉・あさがお・彼岸花・水仙・ワラビ・パンジー・ポインセチアなど、一部人間にとっても毒性のある植物もありますがうさぎさんにとっては大変危険な植物となります。誤って食べてしまわない様に気を付けましょう。

まとめ

うさぎさんが喜んで食べる姿は大変かわいいもので癒されます。

しかし、どれくらい与えて良いかわからないものはできる限り控え、与えた良いかわからないものは与えないのが鉄則です。

人間は自然界に存在する多くの毒物を平気で食する生き物です。人間が食べれるものの多くはうさぎさんは食べることができません。

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